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慢性疲労症候群と診断され、入院をすすめられた私は、主治医に「幾日くらい入院すればいいですか?」と、訪ねました。主治医からは二週間くらいと言われました。子供が小さいことや子供を預かってもらう実家の祖母が高齢になっていることもあり入院に抵抗したのですが主治医からは「家にいても回復は難しい」と、説明され二週間くらいならと思い入院することにしました。結局は、そこから2ヶ月半の入院生活となったのですが。

病室は、6人部屋で一人は神経内科の方で5人は心療内科でした。5人とも慢性疲労症候群と診断されていました。驚くことに5人が同じ症状ではありませんでした。腰痛の人、胃腸の状態がよくない人、歩くのが困難な人。等です。共通しているのは、検査してもその傷みや原因が見当たらない事とそれぞれ専門の科で治療しても症状の回復がみられない事でした。

私は入院後の血液検査から、抵抗力が極端に下がっていることとノルアドレナリンという物質が平均の3倍の値だということでした。ノルアドレナリンとは緊張しているときにでる物質で、俗に言われる「火事場の馬鹿力」の時にでるのだそうです。常に緊張して全力疾走していたなら動けなくなって当たり前だと言われました。極度の緊張状態にあり、リラックスしている時間がない事により発症したのだそうです。このような状態が続く事によってでる症状なので、どこに症状がでるかわからない、或はその状態が続くことで脳梗塞、心筋梗塞、ガンといった疾病になる可能性も大きい。ということでした。

知って欲しいのは、ストレスから来ると言われている疾病は色々言われていますが慢性疲労症候群という疾病の一因はストレスと関わっていると言われている疾病と変わらず、特別な人だけがかかる病気ではなく誰でもかかる可能性がある病気だということです。

当時の私は、日常生活の中にそれまで経験したことのないストレスを抱えていました。自分の努力では解決することが困難だと思われる外的な要因で、寝ても覚めてもその事から離れられないようになっていました。今思い返すと、そういうことだったんだな。ということなんですが。

治療は、食事がとれないこともあり点滴と何種類かの投薬、そしてカウンセリング。一番面白かったのはバイオフィードバックというものです。これは、ゆったりとした椅子に腰掛けヘッドフォンと脳波を計るものを装着します。すると川の流れる音とカッコウの声が聞こえてきます。リラックスできるとα波が出て、ヘッドフォンからはホトトギスの声が聞こえて来るというものです。自分がリラックスしている状態を身体で覚えていくことが目的だったんだと思うのですが、ホトトギスの声が聞こえてこないと焦ってしまってかえって緊張してしまってバイオフィードバックというものが好きになれず主治医に頼んでこの治療をやめてもらいました。ただ、あまりいい顔はされませんでしたが…。嫌なものは嫌です。と、言えることが本当は大事だったんだと、今は思いますが。

今でも、カッコウとホトトギスの声を聞くとバイオフィードバックと当時の事を思い出します。

これは、私の経験した一礼ですしもう20年近く前の事なので同じ説明や治療がされているかはわかりませんが。

慢性疲労症候群の症状はさまざまです